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ポリヴェーガル理論

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ポリヴェーガル理論

◇ポリヴェーガル理論とは

ポリヴェーガル理論は1994年にアメリカの神経科学者スティーブン・ポージェス博士によって提唱された自律神経系の適応反応に関する画期的な理論です。ポリヴェーガル(poly-vagal)の「poly」は「多重の」、「vagal」は「迷走神経」を意味します。

◇従来の医学における自律神経系の見方との違い

従来の医学では、自律神経系は活動的な時に優位に働く「交感神経系」とリラックスしている時に優位に働く「副交感神経系」の2つに大別され、この2つの神経系はたとえるなら自動車のアクセルとブレーキのように、体の多くの臓器に於いてお互いに拮抗して働くと考えられています。

 

ポリヴェーガル理論では副交感神経系の約8割を占めていると言われている第Ⅹ脳神経(迷走神経)を、その進化した時代や神経の起始部の違い、髄鞘の有無などから「背側迷走神経複合体」と「腹側迷走神経複合体」の2つに分けて捉え、自律神経系を「背側迷走神経複合体」「交感神経系」「腹側迷走神経複合体」の3つから成るものと考えます。

最も古い時代(無顎魚の時代)に進化した背側迷走神経複合体は食べたものを消化吸収する時や睡眠の時に活性化するほか、生命の危機に瀕した時に活性化して体を沈静・弛緩します。鎮静・弛緩が強く現れた時には「凍りつき」と呼ばれる不動状態になることもあります。

もう少し後の時代(硬骨魚の時代)に進化した交感神経系は身の危険を感じた時などに活性化して、その危険と戦ったり逃げたりすることができるように体に可動・覚醒状態を引き起こします。

最も新しい時代(哺乳類の時代)に進化した腹側迷走神経複合体は親子関係や集団の中で声の韻律の調整や豊かな表情などを通して安心・安全・繋がりなどを感じながら交流する時に活性化し、落ち着いた状態と社会的交流の形成を促します。

 

これら3つの神経系はそれぞれが進化した時代の順にヒエラルキー(階層構造)を形成しており、より新しい時代に進化した神経系はそれよりも古い時代に進化した神経系を抑制する力を持つとされています。

◇ポリヴェーガル理論のレンズを通してお客様の状態を観る

従来の医学や心理学の見方では上手く説明することができなかった心身の不調が、ポリヴェーガル理論というレンズを通して観ることによって非常に合理的に説明できるようになることがあります。

当院では原因不明の体の痛みや痺れ、自律神経失調症様の症状、感情コントロールの困難、不安症や恐怖症、空虚感や絶望感、引きこもりや不登校の問題・・・その他、様々なお悩みを抱えるお客様に対してポリヴェーガル理論の観点を取り入れたカウンセリングや施術を行います。

→「頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラル・セラピー)」へ

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